グロースファクターとは
そもそも私達の肌を構成する細胞は、古いものから新しいものへと常に更新されるため、常に若返りするはずなのですが、加齢によって途中でその更新速度が減速していくのです。さて、その細胞が私達の体を形作るたんぱく質を構成しますが、その中には「ペプチド」と呼ばれる数種類のアミノ酸が結合した種類のたんぱく質が含まれます。これには細胞の増殖をコントロールし細胞の再生を促す働きがあります。老化した表皮細胞を回復させ、新しい皮膚細胞を再生するよう促すわけです。このような働きをすることから「細胞成長因子」、つまり「グロースファクター」とも呼ばれているのです。
これらのことから推察できる通り、グロースファクターが正常に働いてくれれば前述のように常に細胞は新しいものに更新される為、老化は起きないはずなのですが、実際には加齢によってその産出量が減っていきます。しかも体内で産出できる量は限られており、何か「グロースファクターに良い食べ物」を食べればその量が増えるというわけでもありません。しかし現代のバイオ化学の進歩により、必要なアミノ酸を原料として合成し、化学的に大量生産ができるようになりました。つまり人工的に作り出した細胞成長因子を注入することで、細胞の再生を促し若返りを実現させようというわけなのです。この人工的に作り出した細胞増殖因子複合体のことを「グロスファクターコンプレックス」と呼びます。グロスファクターコンプレックスを注入し細胞成長因子を増やすと細胞自体が活性化し、美しい肌にとって不可欠な「コラーゲン」や「ヒアルロン酸」、「エラスチン」の分泌量が増え肌に弾力やハリが戻り、顔のシミ・たるみ・シワといった悩みの種が改善されるのです。
グロースファクターは、例えば化粧品の中に配合することで肌に浸透させその効果を得ようとするものもありますが、直接体内に注入する方法は、美容外科の部類に入ります。体にメスを入れないプチ整形としても注目されているアンチエイジングなのです。